キャッシュレス決済のメリットとデメリットを考える【2019年の現状】

キャッシュレス決済 その他

最近、キャッシュレス決済の話題を頻繁に耳にするようになりました。

弊社にもたくさんのお客さまから「キャッシュレス決済ってどうなの?」「どれを導入するべき?」といったご質問が寄せられており、社会的な興味の高さを実感しています。

ただ、あまりに多くのキャッシュレス決済サービスが乱立しているため、「何を選べばいいのかよくわからない……」というのが皆さんのお悩みのようです。

そこで今回は

そもそもキャッシュレス決済とはいったいどのようなサービスなのか?

2019年現在、キャッシュレス決済はどのような状況にあるのか?

キャッシュレス決済にはどのようなメリットとデメリットがあるのか?

について解説します。

キャッシュレス決済とは?

キャッシュレス決済とは簡単にいえば硬貨や紙幣などの現金(キャッシュ)を使わない支払い方法のことです。具体的には、クレジットカードやデビットカード、スマートフォンアプリなどを用いた決済方法を指します。

最近では、100億円キャンペーンで話題になった「PayPay」や、不正利用や二段階認証で問題となった「7PAY」などのコード読み取り型決済サービスが特に話題になっていますね。

社会的背景

日本ではいまだに現金で支払いをする習慣が根強いのですが、実は海外ではキャッシュレス決済がかなり広まっています。

下図は昨年経済産業省が発表した「キャッシュレスビジョン」にて報告された世界における日本のキャッシュレス化遅れを示すデータです。

日本のキャッシュレス化遅れ

引用:経済産業省「キャッシュレスビジョン」

このデータをご覧いただいてわかる通り、日本は他国と比べてキャッシュレス化が非常に遅れています。

キャッシュレス化が遅れている理由

キャッシュレス化が遅れている理由

キャッシュレス決済比率が89.1%ともっとも高くなっている隣国の韓国に対して、日本はわずか18.4%。極端な差があります。

それでは、なぜ日本ではキャッシュレス化がこれほど遅れているのでしょうか?

現金への信頼性が高い

日本は現金への信頼性が非常に高い国と言われています。これは、治安の良さや偽札が使われる心配がほとんどないなど、現金取引のリスクが低いことが要因となっています。
さらに、ほとんどのコンビニや駅にATMが設置されており、またその故障率も非常に低いため、現金の引き出しがいつでも容易かつ確実にできます。そのように金融インフラが整っていることも、キャッシュレスが進まない要因の1つです。

 

仕組みが多すぎる

キャッシュレス化の遅れの原因は「キャッシュレス決済サービスが多すぎる」からだとする意見もあります。

矛盾する説に思えるかもしれませんが、実は日本では公衆電話のテレホンカードや電車のプリペイドカード、図書カードなど利用を限定した分野においてはキャッシュレス化が比較的早い時期から進んでいたのです。一方、汎用性の高いクレジットカードが定着する前に、Edyや交通系ICカードといった電子マネーやおサイフケータイなどが乱立してしまいました。そのため、逆に利用者の混乱を招いたと考えられているのです。

スウェーデンでは、主要銀行11行で電子決済システム「Swish(スウィッシュ)が共同開発されています。日本においてもキャッシュレス決済の統合やシンプル化が求められています。

店舗側の設備が充分でない

サービスや商品を提供する店舗が、クレジットカードやスマホ決済の加盟店になるためには、導入コストや決済手数料がかかります。

決済手数料においては、日本のカード手数料が3%〜7%程度であるのに対して、中国の銀聯カードの場合は0.5%程度とかなりの差があるので、導入に踏み切れない店舗が多いのです。

また、売上を現金化するまでの期間の長さなどがネックになって、特に小規模な個人店ではキャッシュレス決済の導入を控える場合もあります。

浪費の不安

日本特有かもしれませんが、キャッシュレス化による「お金の使い過ぎ」に不安を感じる方が少なくありません。

キャッシュレス決済では「お金が減っていく」という視覚的な実感値は低いですし、クレジット決済においては「手持ちのお金(貯金)がなくても買い物ができるのは借金だ」と抵抗を持ち、通販ですら使わない人もいらっしゃいます。

 

キャッシュレス化が求められる理由

キャッシュレス化が求められる理由

このようにキャッシュレス化が遅れる社会的背景がありながらも、なぜ現在キャッシュレス決済がこれほど注目されているのでしょうか?
もちろん理由があります。

外国人旅行客の増加による商機獲得

2020年の東京オリンピック・パラリンピック、そして2025年の大阪万博などを控えて、日本には今後さらに多くの外国人旅行客が増えることが予測されています。そのような中で、キャッシュレスに慣れた外国人旅行客に対して「現金のみ」の対応しかできなければ、多くの商機を失ってしまうことは明白だからです。

少子高齢化に向けて労働力の削減

今後、日本は少子高齢化が進み、人口減少に伴う労働者人口減少の時代を迎えます。

キャッシュレス化の推進は「店舗の無人化」「現金流通のコスト削減」といった労働力の削減に繋がります。

不透明な取引の抑止やデータ活用

利用者側の話ではありませんが、不透明になりがちな現金取引が減少すれば税収向上にもつながります。

また、支払いデータの利用・活用により消費者の利便性向上や消費の活性化につながることも期待されています。

キャッシュレス決済のメリットとデメリット

ここからはキャッシュレス決済の具体的なメリットとデメリットについて「消費者編」と「店舗編」に分けてご説明します。

消費者編

キャシュレス決済のメリットとデメリット

メリット

現金を用意・やりとりする手間がない

ATMに行って現金をおろしたり買い物のたびに小銭をやりとりしたりするのは、積み重なると大きな時間のロスという考え方もあります。キャッシュレス決済で、さらに各種サービスをクレジットカードや銀行口座と連携させておけば時間と手間を節約できます。

盗難リスクに対応できる

現金とは違い、万が一の盗難の際にもカードやアプリであれば利用停止の措置が取れます。

ポイントがついてお得

クレジットカードはもちろん、Suicaなどの電子マネーやPayPayなどのコード読み取り型決済にはポイントが付与されることが多くお得です。
実質的に割引で買い物ができることになるので、メリットは大きいと言えるでしょう。

利用履歴が残る

ほぼ全てのキャッシュレス決済サービスに利用履歴管理ページが用意され、数百円の買い物でも漏れなく記録されます。

家計簿ソフトや会計ソフトと連携しているサービスもあり、手書きする手間も省けます。但し、家計・経費管理に活用するなら利用するサービスはできるだけ一本化しておく必要があります。

デメリット

使えない店がまだまだある不安

日本ではまだまだキャッシュレス決済を完備していないお店が多いため、利用したい決済サービスを使えない店舗がある場合も多いです。
複数のサービスを併用しないと「キャッシュレス生活」は難しいのが現状なので、利便性よりも面倒くさいという印象を持ってしまう人もいるでしょう。

セキュリティ上の不安

先日、セブンイレブンの「7PAY」が不正利用されるという事件がありました。それを機に、「やはり現金が安心」と思われた方も多かったようです。早急な改善が求められます。

 

店舗編

キャシュレス決済のメリットとデメリット

メリット

顧客単価が上がる

キャッシュレス決済での支払いは、現金での支払いに比べて単価が高くなる傾向があります。特にコード読み取り型決済にその傾向が強く、サインが必要ない利便性の高さや、財布内のお金を気にしなくてもよい自動チャージ機能などがその原因と考えられます。

機会損失を防げる

特に法人では経費の利用をカードにまとめたいという要望があります。現金だと領収書などの管理や清算の手間が発生することがその原因です。弊社でも、備品購入の際などはカードを使えるお店を優先的に利用しています。

またキャッシュレス決済を完備していない店舗は、外国人から敬遠される傾向も高まっています。

キャシュレス決済を導入することで、これらの機会損失を防げます。

会計上のミスが減る

キャッシュレス決済を導入すると、スタッフが現金を扱う機会を減らせます。そのことでお釣りの渡し間違いや、現金の数え間違いといったミスを減らせます。さらに現金を扱うよりも対応時間が圧縮されますので、効率化や顧客の回転率アップも見込めます。

デメリット

導入費用がかかる

クレジットカードの導入においては決済端末やレシートプリンターなどの機材にまつわる導入コストが発生します。またPOSレジなどの既存システムとの連携費用が別途かかることがあります。

ただしコード認識型決済サービスにおいては既存のタブレットなどを利用すれば導入費用が発生しないケースが多いです。

手数料がかかる

キャッシュレス決済サービスを利用するためには平均で3~5%の決済手数料が発生します。

コード認識型決済サービスにおいては、数年間無料措置が取られるケースが増えていますので、導入の際には慎重に確認する必要があります。

現金化が遅れる

キャッシュレス決済の場合、現金を扱わないので売上発生直後には手元に現金が入ってきません。クレジットカード会社や回収事業者が一旦預かった代金を後日受け取ることになります。カード決済などの場合は入金サイクルが1ヶ月以上かかるケースもあるようです。サービスごとに入金サイクルは異なりますので、こちらも慎重に選択する必要があります。

まとめ

本記事では、いま話題になっているキャッシュレス決済サービスについて、その特徴や導入のメリット・デメリットについて解説させていただきました。

多少のデメリットがあるとはいえ、日本政府が「2027年までにキャッシュレス決済比率を40%まで引き上げる」と指針を発表していることからも、キャッシュレス決済の普及は加速していくと思われます。

本記事が導入判断のお役に立てば幸いです。

また弊社MONOLISIXでも、初期費用無料のコード認識型決済サービスをいくつかご紹介することが可能です。

導入準備から開始後まで丁寧にサポートいたしますので、ご興味がある場合はお気軽にお問い合わせください!